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脚の痛みー間欠性跛行(かんけつせいはこう)

車のフロントガラス、ワイパー
【脚の痛み―間欠性跛行】
自動車のワイパーに間歇ワイパーという
機能がありますね。
一定時間の間をおいてから
雨や雪を拭き取るとても便利な機能です。
間欠性跛行は、歩行時に脚の痛みやシビレのため
歩行が困難になる状態をいいます。
そして、休憩するとまた一定時間歩くことが
可能になることから
間欠性跛行とよばれています。
脊柱管狭窄症によく見られる跛行(脚を引きずる)ですが
整形外科領域ではない病気でも
起こりえます。
それは血管性の病変です。
血管に血栓が詰まっている状態で歩き出すと
その欠陥が供給している筋肉領域の酸素が不足して
それが原因となって痛みが起き
歩けなくなるということがあるのです。
血管由来の間欠性跛行は
開業以来1件お目にかかったぐらいですが
ある男性は、腰痛と下肢の痛み(間欠性跛行)のため
整形外科を受診し異常なしで
当院を訪れました。
2度目にお見えになったとき
明らかな改善が見られないこともあり
新たな徒手検査で血管性病変を強く疑えたので
骨盤内に血栓がある可能性を伝え
血管の専門病院へ至急行くように伝えたところ
腑に落ちたようでした。
ご家族に脳梗塞の方がおられたからです。
後日、骨盤内血栓が見つかり
無事回復され
身体の調整においでになりました。
調整の目的は
症状を取り去ることではありません。
症状は体にとって失敗でもなく、悪いものでもありません。
回復過程そのものです。
症状だけを消す対処療法は、回復過程を邪魔します。
徒手療法は、最低限の刺激で
停滞している自然の力を発動させることが目的です。
結果として症状は軽減し消えていきます。
治療室にかかるきっかけは、
痛みやシビレなどの症状ですが
症状が消えればそれでいいんですか?
これを機に多くの人に気づいてほしいと
願っています。
主体はご自分だと。
食事や姿勢などに普段から気を配る意識を
共に育んでいきましょう。
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