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カイロプラクティックの歴史・哲学(考え方)

プロローグ 「カイロプラクティックって怖い?痛い?」(不安軽減のために)

漠然と怖いイメージをお持ちの方がおられるとすれば、これはとても残念なことです。
治療を実際に体験していだだくと、そのイメージは払拭されることと確信しています。定期的なケアを受けられている方の多くは、とてもソフトに捉えられているからです。
例えば、妊婦さん、小さないお子様、ご高齢の方にご指示いただいております。

一番不安をもたれるのは「脊椎矯正」についてでしょうね?
カイロプラクティックの大変効果的なテクニックの一つなのですが、痛みを伴うことはほとんどないと考えて差し支えないと思います。
しかし、身体の状況や心理状況によっては別の調整を行います。その人、その状況に適したテクニックを選択します。もちろんご要望もお伝えください。

気持ちの良い効果的なテクニックもあります。必ずといってよい程皆さんグーグー眠ってしまいます。小さなお子様も大人も。その一つはお子さんのお腹が病んだとき、お母さんがそっと手を当てる「手当て」をイメージしてくださるとよいかもしれません。

では、ちょっと堅苦しいお話になりますが「歴史」や「哲学(考え方)」を通じてカイロプラクティックの一端を覗いてみてください。あなたの不安はきっと軽減されることでしょう。

 

カイロプラクティックの歴史

まずは創始者のD.Dパーマー(Daniel David Palmer)の著作『カイロプラクティックの科学、術、哲学』の中から一部をご紹介いたします。

『病気の原因の探求においていつも一つの疑問が頭から離れなかった。同じ事をしている人が、なぜある人は病気になり、別の人は病気にかからないのか?1895年9月、私の召使をしていたハーベイ・リラードは17年間聴覚障害を患っていた。どうしてそうなったのか尋ねると背中を曲げると背中で何かがポキッとするのを感じて耳が聞こえなくなったという答えであった。調べるとある椎骨がずれているのがわかった。この椎骨を元に戻せば耳は回復するのではないかと考えた。それで30分かけてリラードを説得し元に戻すと、間もなく以前のように耳が聞こえるようになった。』

増田裕D,C訳から一部抜粋

このときがカイロプラクティックの始まりとされています。
カイロプラクティックという言葉は、ギリシャ人の学者であり牧師であるサミュエル・H・ウィードによって名付けられました。語源はギリシャ語でカイロが『手』、プラクティコスは『技術』という意味だそうです。この二つの言葉が合わせて、カイロプラクティックと命名されました。

その後、診断法や治療テクニックが発明されてきました。以下に私が主に学んできた、日本においてよく知られているテクニックの一例を挙げてみます。

ディバーシファイド、ガンステッド、SOT(仙骨、後頭骨テクニック)、アプライドキネシオロジー(AK)、ターグルリコイル、ローガンベーシック、ピアーズ、トムソン、アクチベーターなどなど。

 

カイロプラクティックの考え方

テクニック(治療のための技術)を駆使するために基本になる考え方があります。
カイロプラクティックでは私たちの生きている体は理想的な健康状態から病気に至るまでの連続した流れの中に存在すると捉えています。

つまり病気か?健康か?という対局の状態ではありません。
体調を崩している人が、連続した流れのどの位置に存在し、回復傾向にあるのかまたは悪化傾向にあるのかに注意を傾けます。

適切な治療を行うためには過去の病気や怪我などの情報収集が必須です。
そのための土台が問診によるカルテの作成です。大変お手数ですがカルテの作成にご協力ください。
多くの情報を得ることで、適切、安全な治療方針が立ち、同時にカイロプラクティック療法の適否なども判断できます。

私たちの体は絶えず、数え切れないほどの外的環境(ストレス、外傷、毒物、温度差、細菌など)に晒(さら)されています。
しかし、そのような絶え間ない多様な変化のなかで、私たちは奇跡的にも通常十分に適応して生きています。

ですから健康を損なう原因として外的要因も見逃せないのはもちろんですが、内的要因である自然治癒力の低下を引き起こす体のアンバランスが大きい問題であると考えます。

この外的なストレスに対して生じる体の中の適応反応を生理学では「ホメオスタシス」(生体の恒常性)と呼んでいて、ホメオスタシスの維持には、たとえば血圧、体温、電解質濃度などが中心的要素となり常に体の中で働いています。

体の内部環境を一定に保持する力の低下が病氣につながる大きな要因というわけです。では自然治癒力の低下、ホメオスタシスの破綻を起こさせる要因に何が考えられるのでしょうか?
カイロプラクティックでは第一に神経系の障害に着目しています。

神経系とは脳、脊髄、末梢神経を指す言葉です。
神経系は外部環境に適応しながら内部環境を維持していくための主要な司令塔と考えられています。
ですから神経系の障害は身体の活動を混乱させ、さまざまな症状を生み、病氣へと導く要因になりうるとみます。

神経系のトラブルを解決するために
カイロプラクティックでは主に筋骨格系(筋、靭帯、骨)のアンバランス、つまり全身にある関節(脊柱、四肢、頭蓋)の働きに注目しています。
これらの不均衡は外傷や不適切な生活習慣(姿勢や食習慣、精神状態、住環境など)がもたらすものです。

そこで関節の働きの調整を通じて、神経系のバランスを回復させ自然治癒力を高めることが治療の目的となります。

ただ、「生体の恒常性を維持する原動力が何なのか?」については科学的にも解明されていない領域です。カイロプラクティックにはイネイトインテリジェンス(先天的知能)という言葉があります。

時計台カイロプラクティックが大切にしていること

私たちの「安心」の拠りどころは、
両親や自分にとって大切な人たちに無条件に愛されているという確信。
この前提がないということは、とてつもない大きなハンデを抱えることになります。

しかし、「安心立命」を得ようとするならば
さらなる偉大なる何かが必要です。

偉人やアスリートが偉業を成し遂げるときにも
心の支えとなったはずの力。

それは人間を超えた力、私たちを生み出した力、
人はそれを「神」とか「仏」、「キリスト」、「サムシンググレイト」などと表現しています。
私の場合、「宇宙」とか「天地自然」です。

私たちのからだは星が作られる過程で生成された元素でできています。
そしてこの地球に誕生しました。私たちは宇宙(自然)の一部です。

この宇宙に「認められている存在」、
「見守られている自分」という認識は

私たちが大きな困難に立ち向かうとき
例えば病気を克服しようとするときに不可欠な
バックボーンかもしれません。

信仰心とか畏敬の念と言えるかもしれません。


 

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