右腕の痛みとしびれ (50代男性)
–病院で頚椎椎間板の狭小化を指摘されていたケース–
整形外科のMRI検査では頚椎5・6番間の椎間板に狭小化が認められ、牽引、薬物治療をしたが変化がないため入院を予定していた。
来院時には、頭部を20度ほど前傾していないと我慢できないほど症状が強かった。また仰向けに寝た場合は、極端な高い枕で、右腕をお腹の上にのせていないと「右腕が抜けてしまいそうだ」と強い痛みを訴えた。
1回目に腰椎、胸椎、上部頚椎を調整すると症状は半減し、顔はまっすぐ前方を注視することが可能となり、自然な高さの枕で痛みなく仰向けになることもできるようになりました。
翌日は「嘘のように楽になった」と感想を述べておられます。休日出勤をして5時間のデスクワークをこなし、症状は安定しています。
5回目にはシビレが断続的になりました。 1週間に1回のペースで、10回目に痛み、シビレは完全消失しました。10年経過時点で症状の再発はありません。
姿勢の基本をご指導して、翌日の長時間のパソコン操作は控えていただくようにお話ししました。あまりに調子が良いからと言っても長時間のデスクワークはとても危険です。悪化させてつらい思いをされた方もいます。ご注意ください。カイロプラクティックでは筋力検査がひとつの重要な手掛かりです。筋力検査と言っても力の強さを測るのではなく、神経と筋力の反応を診るテストです。どのような検査でも苦痛を伴う場合には行いませんのでご安心ください。
肩から腕にかけてのシビレ (50代女性)
–病院で頚椎椎間板ヘルニアと診断されたケース–
右肩全体に凝ったような痛みがあり、腕全体に力が入らない。
文字を書くにも不便。頭を前傾すると右胸の上部に、後傾すると背中に痛みが走るため、首を自由に動かすことができない。
深部腱反射消失。骨盤と上部腰椎を調整し、頚椎にたしいて、手技による軽度の牽引を加えると右腕全体が軽くなり、手指に温感を自覚。前傾、後傾による痛みも軽減し、首を動かすことが可能に。
週1回の施術を行い8回目には痛み、しびれが完全消失。
脳外科によるMRI検査では頚椎4・5・6・7番間の3ヶ所に頚椎椎間板ヘルニアが発見され、これといった治療法がないと告げられていたケースでした。ヘルニアの突出にあまり変化がなくても頚椎の可動性を回復させること、筋の緊張を取り除くこと、神経にアプローチすることで症状の緩和が見込めます。筋や神経への刺激は指による軽い持続的圧力ですが、ほとんどの方が眠ってしまうほど氣持ちの良いものです。
左肘の痛み (40代男性)
通勤時に重いかばんを下げていると肘が痛みだす。ペットボトルを冷蔵庫から取り上げようとしたら、指に力が入らずに落としてしまった。
慢性的な肩こり、腰痛もある。
検査すると左肩と肘にあります。左肩は以前に脱臼経験があり、可動性が大きく減少していた。更に通勤時に立ったまま居眠りをする習慣があり、腕全体の脱力時に突然目が覚めると同時にガクンと腕に大きな下方への力がかかっているのが判明しました。
腰椎、胸椎、頚椎を調整し、肩関節の可動性減少を改善し、肘関節の可動性亢進を調整しました。
3回目でペットボトルをしっかりつかめるようになり、腰痛、肩こりも消失しました。
通勤時の居眠りの習慣を取り除かないと症状を繰り返すことになります。このように原因をしっか特定して治療に結びつけるには問診は欠かせないものです。
左肩の痛み、腕の筋肉の張りと痛み (60代男性)
肩周辺の痛みと張り、左腕の筋肉の突っ張り感があり、3年前から手術を勧められていた。しかし原因がはっきりしないため病院での保存療法を試してきたが、あまり変化は認められなかった。
肩の痛みが前側は上腕から、後側は肩甲骨付近まであり、特に夜に病みが強まる。上腕二等筋(ポパイの筋肉)の筋緊張が非常に強い。
腰椎、胸椎、頚椎、肩関節、肘関節の調整を行うと上腕二等筋の強い緊張が軽減して痛みは半減しました。週1回の治療で徐々に痛みは軽減し9回目で消失しました。
レントゲンやMRI検査などで症状の原因を特定することは難しいと考えられます。検査で異常が何も見つからなくても症状があるということがあります。逆に検査で異常がはっきりしていても症状がないということは珍しくないのです。検査での異常と診断されても我々の治療によって回復されるケースはよくあります。
両手のシビレ (40歳女性)
2ヶ月前に両手がしびれたためマッサージを受けたが、改善されなかった。特に中指のシビレが強く、突っ張っている感じがする。左膝の裏にも痛みがある。
腰椎、頚椎の調整をしたところ1週間後には右手のシビレと突っ張り感が完全消失し左手には2割程度のシビレが残っていました。3回目で両手ともに完全消失し膝の痛みも消えました。仕事中の立ち姿勢に問題を発見することができました。正しい立ち姿勢を身につけていただき、2年経過後の現在も再発はありません。
座る・立つ・歩くは生活する上での基本です。この姿勢に問題があると長時間の仕事でいろいろな支障がでてきます。 この男性は立っているときに膝を長時間つっかえ棒のようにピンと伸ばす癖がありました。これは膝の構造に大きな負担がかかります。膝は適度に余裕を持たせて使うのがコツです。
肩から腕にかけての激痛としびれ (60代女性)
半年前に右肩に激痛発症。その3ヵ月後には常時激痛が消えず不眠になる。現在は1時間ごとに目が覚めてしまう。病院の検査では異常が発見されず、処方された鎮痛剤もまったく効かなかったため当院へ来られた。
痛み、しびれが右肘下の尺側(小指のある側)と中指に強くあります。上腕二頭筋腱の反射、上腕三頭筋腱反射が障害側でやや減弱してます。
上部腰椎・胸椎・頚椎調整後、頚椎に対するエクササイズを実行すると中指の痛み・しびれが半減し小指はほとんど消失しました。
初回治療後、夜中に1度も目を覚ますことがなくなり、熟睡できるようになりました。3回で終了しました。
手や足の神経障害では、消炎鎮痛剤(痛み止め)が全く効かないとい人がみられます。また神経ブロックも全く効果がなかったという場合でも我々の治療で大きな効果を発揮することが期待できます。
肩、肘、手のシビレ(60代男性)
–MRIで異常が発見されなかったケース–
3ヵ月前より両肩、両肘、両手のシビレ・痛みが発生し、持続しているが特に朝が強い。両ふくらはぎも常時突っ張っていて苦しい。頚椎のレントゲン・MRI検査では異常は発見されなかった。
両腕の上腕二等筋腱反射、膝の膝蓋腱反射がやや減弱。上部腰椎、中部胸椎を調整後、頚椎のマッケンジーエクササイズを行うと痛み・シビレが半減しました。3回目ごろからシビレは断続的になり、4回目にふくらはぎの張りが完全に消失しました。徐々にシビレは減っていき、7回で終了しました。
シビレの原因が中枢神経系(脳・脊髄)にあるのか、末梢神経系(脊髄から出る神経)にあるのかを鑑別する重要な検査のひとつが腱反射テストです。上記は末梢神経に障害が起きたケースです。反射が亢進(強い)する場合は原則として脳梗塞や脳出血などの脳障害が疑えるので速やかに脳外科で精密検査を受ける必要があります。(脳障害が発見されなくても亢進する場合がある)。腱反射の減弱および消失は、末梢神経や筋肉の障害を示唆しますので私たちの治療で大きな効果が期待できます。
左腕のシビレ・痛み(30代女性)
–病院ではっきりした説明がなかったケース–
4週間前より左手の親指、人差し指、中指の3本にシビレが出てきた。整形外科で座薬、湿布を処方されたが、まったく症状に変化がない。1ヶ月近く左腕は曲げたまま使っておらず、夜はほとんど眠れていないという。
左腕を曲げたまま胸元に抱えるような姿勢で来院されました。
腕を伸ばそうとすると肘から下の小指側に突っ張り感と強い痛みがでるので伸ばすことができません。仕事中もこのままの姿勢で1ヶ月が過ぎたといいます。左手の握る動作がぎこちなく、特に人差し指は強い痛みでほとんど曲げることができません。
左人差し指と親指の間の水かき部分の筋萎縮が陥凹部としてはっきりと見てとれます。
腰椎、胸椎調整後、頚椎のエクササイズを行うと左腕を伸ばすことが可能となり尺側(小指側)の痛み、しびれもほとんど消えました。
しかし、4日目に来院されたときは「2日間は熟睡できたものの昨晩は眠れなかった」と訴えられました。腕を曲げた姿勢が楽で、人差し指に触れると強い痛みがあります。
3回目以降は安定して眠れるようになり、痛みシビレも順調に軽減していきました。4回目にはなんと新聞をようやく左指で支えられるようになったのです。
7回目には指の筋力もほぼ100パーセント回復し、拳をしっかり握れる程になりました。萎縮していた陥凹部の筋肉も盛り上がってきて平坦なまでに回復してきたのが見て取れます。
親指と人差し指の先端に触れると、わずかなしびれ感が残っています。
3か月で完全回復しました。
当治療室にお見えになったのは 、症状が出てから1ヶ月程苦しんだ後のことでした。最初はカイロプラクティックの治療が怖くて勇氣が出なかったそうです。しかし、なんとか来院できたのはこんなに痛い思いをしているのなら、治療のほうがましだろうと考えてのことだそうです。実際には治療自体に痛みはなく、もっと早く来ればよかったと話されています。御心配はごもっともですが、治療に我慢しなければならないような痛みはありません。一刻も早く楽になりましょう。
1年中悩まされる手足の冷え (30代女性)
夏でも手足、特に膝から下の両足が常に冷たく、座っていると脚のむくみ、肩こりもひどくなる。
腰椎、中部胸椎を調整したところ、身体全体に温かみが感じられるようになりました。その晩から足湯を実践してもらうと寝つきが良くなり、徐々に手足の冷えを感じなくなりました。血液循環が改善されて、肩こりもほとんど消失しました。4回で終了です。
持続的な心理的ストレスは血流障害の大きな原因となります。そこに睡眠不足、過労などの更なる交感神経緊張状態(充血…動脈血の停滞)が上乗せされると血流障害は進行します。骨格異常も大きな原因です。動脈のほとんどは骨の近くを走っているので不正な姿勢による身体のゆがみが血流を邪魔し、さらに筋肉疲労が静脈を圧迫します。腕や手、足や脚にシビレや痛みが慢性化している場合も血流障害を起こしています。運動不足や姿勢不良は呼吸を抑制し、エネルギー源の酸素摂取量低下を招き冷えの原因となります。血流障害は自律神経の失調を起こし冷えの原因となります。