札幌市中央区北2条西2丁目 桂和北2条ビル6階 チカホ3番出口から徒歩2分

北海道胆振東部地震を振り返って

星置神社鳥居

9月6日午前3時08分

北海道胆振東部地震が発生しました

私自身これまでに経験したことのないレベルの大きな地震でした

私の自宅のある西区では震度4で

札幌の最大震度は、東区元町の震度6弱でした

 

地震の前の夜

普段より疲れてる感じがして、10時前に床に入りました

いつもと違って中々寝付けず、心もなんかざわざわと落ち着かないし

「今日は体が変だな~」と感じながら寝返りを何度も打っていました

その後に起きた「まさか」の地震でした

 

携帯電話の緊急地震速報の音と、同時にガタガタと揺れだした地震

とっさに布団の上で四つん這いになっていました

 

揺れの時間は随分長く感じましたが

30秒くらいでしょうか

揺れが収まってすぐに明かりを点けようとして

電氣が止まっていることが解った時のただならぬ緊張感

 

当然のことながらテレビも点きません

ラジオは電池が入っていない、パソコンもネットにつながらない…

わが家での情報源は絶たれました

 

4階の家の窓から外を見まわすと普段点いているはずの街灯などの明かりがほとんど消えていて

煌々と非常階段の明かりが灯っている2棟のマンションがちょっと異様でした

 

静まり返っている闇の中でしばらくして眠ってしまいました

今思うと車のラジオで情報収集を行ってから

次の行動を判断すべきだったと反省しています

 

次に目が覚めたのは6時頃で

周囲はすでに明るくなり、いつもより静かでした

体全体に軽い脱力感があったことは鮮明に覚えています

 

そのうちに道外に住んでいる身内から安否を問う電話が入り

震源地がどこなのかも初めて知った次第です

 

ガスも水も使えたので、軽く食事を済ませてから

7時過ぎに車のラジオで地震の情報を聴きながら実家に向かい

安否を確認し会社に向かいました

 

地下鉄もJRも

市電もバスもすべてストップしています

 

信号機は点いていませんでしたが

お互いに譲り合いながら驚くほどスムーズに車は流れています

 

中央区北2条西2丁目に位置する時計台カイロプラクティックの入っているビルは

7月から外壁工事が始まっていたわけですが

何事もなかったかのように既に業者さんたちの作業が始まっていました

 

まだビルは閉鎖されいませんでしたが

札幌駅付近も、電氣は全く来ておらず

桂和北2条ビル内には人の氣配は全くありません

 

私は普段、運動のためにエレベーターは使わず10年以上

出勤時も帰宅時にも階段を利用しています

 

また階段の電氣が切れていた際も

夜真っ暗な中、階段を1階まで降りた経験が2度ほどありました

なので明かりが全く無く、視界がきかない中でも

段差を感じて、手探りで6階まで登ることが出来ました

 

…なんて自慢しているようですが

懐中電灯などの備えがあったならば

何の問題もなかったわけです

 

電氣がつかない以外は、部屋の中の様子はほとんど変わっていませんでしたが

なんかいつもと雰囲氣は違うような…

 

ただ一つ

「とにかく具体的に動いてごらん

具体的に動けば具体的な答えが必ずあるから」

と書かれた会田みつをさんの額が本棚から床に落ちていて

それを見たとたん

なんかの暗示かなと思いました

 

そして余震に備えるため

パソコンなどの電子機器を床に下ろしました

また地震の発生した6日の木曜日は当院の休診日であるため幸いでした

 

しかし、3日間くらいは復旧は難しいかもしれないと考えて

御予約の方々の連絡先をメモしてビルを出ました

車に乗り込むと蒸し暑さと開放感からかどっと汗が吹き出しました

 

翌日、時計台カイロプラクティックの入るビルは入り口が閉鎖され

ビル内に入ることはできなくなりました

いつ復旧するかも分からないので

管理会社の方に復旧連絡を託し、後は待つだけです

 

時計台カイロプラクティックの電氣が復旧したのは

地震翌日の7日の19時過ぎで

中央区と西区の自宅がほぼ同時です

 

時間も遅かったですし、通電も駅前のビルでは最後の方だったので

土曜日の営業も無理だなと諦めていましたが

22時30分ころにエレベータ点検終了の連絡が入り

本当に安堵しました

 

復旧に携わったすべての方に

感謝の気持ちで一杯でした

 

この地震を通して自分や知人

ありがたいことに来院されている方には今のところ大きな問題はありません

 

その中で心に残ったことの一つは

先ほども書きましたが

信号機のない交差点で譲り合いながらスムーズに交通が

行われていたことです

 

これは

多くの方が口々に言われたことです

 

普段は周囲の車や人よりも

我々は信号機に氣をとらわれていているんですね

お互いに心をしっかり人や車に向けて運転していれば

信号機がなくとも交通が可能なばかりかより高い安全性も確保できると確信しました

 

お互いの気配りを感じることによって

殺伐とした雰囲気はなくなり

 

心が「ほっこり」として

運転が気分よくでましたね

 

ルールに縛られず

自立した人間の行動に回帰したわけですね

 

ルールが増えれば増えるほど人間の自由度は落ちて

私たちは思考停止に陥りがちです

 

自然災害のみならず

何事も自分で考えて行動することの重要性を

心に刻む経験となりました

 

苫東厚真発電所の運転再開は11月以後との発表がありました

冬季に再びブラックアウトが引き起こされぬよう

しばらくの間、しっかり節電に努めてまいりましょう

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