札幌市中央区北2条西2丁目 桂和北2条ビル6階 チカホ3番出口から徒歩2分

風邪との付き合い方 風邪を引く意味を考える

体温計

風邪はだれしも引きたいとは思っていませんよね。

私も積極的に「引きたい!」という気持ちには、なかなかなれませんが、

それでも引いたときは「感謝」しています。

 

えっ?

 

では風邪を引くときってどういうときでしょう?

ちょっと考えてみましょう。

 

疲れがピークを越えて・・

精神的なストレスがたまり続けて・・・

忙しさがひと段落してほっとした時に・・・

睡眠不足が続いたとき・・・

 

 

大型連休やお正月に入った途端に

熱を出して寝込んでいるうちにお休みが終わってしまった・・・

 

なんてよく耳にします。

私自身も就職して若い時代に何度か経験済みです。

 

緊張しているときはむしろ引きにくいけれども

それも限度を超えて緊張が継続していると、その状態に心も体も耐えきれなくなってきます。

 

「このままじゃ心や体が壊れてしまう!」

 

そこで何かの拍子に緩むきっかけ

例えば連休とか、卒業とか退職とかそのような氣が切れてしまうイベントがあると

引き起こしやすくなるわけです。

 

臨床の現場では

10年以上風邪を引いた記憶がないという方が

お見えになります。

 

もちろん何らかの不調があったから来院されているわけですから

身体が丈夫だから引いていないというわけではありません。

 

このよう方々は治療をしていくにつれ体調が好転してくると

風邪をひくことが多くみられます。

 

とても調子がよくなったと感じたころに

ドカンと高熱を出したり湿疹が出たりするのです。

 

この時に

薬は使ってはいけません。

 

熱が出たら

解熱剤を使わずに自然に熱を出し切ることが肝心です。

 

そして体が備えている生命力に任せて

風邪が経過すると

さらに体調が良くなっていくのがわかります。

 

しかし、我慢できずに薬を飲んでしまった人は

症状が長引き、風邪の治りが悪くなったり

また何度も風邪をひく羽目になります。

 

せっかく風邪を引ける体の状態になっているのだから

風邪を利用して元気にならない手はないとも思えませんか?

 

風邪を引くとすぐに薬を飲む習慣がある人が、急に薬を断つのは大変かもしれませんが

元気な体を手に入れるために一緒に頑張ってもらっています。

 

カイロプラクティックの治療は

風邪の症状を和らげ風邪の経過を速やかにする効果がありますので

定期的にお見えになっている方は

薬を飲まずにカイロプラクティックの治療をお受けになられています。

 

 

では治療をして体調が良くなってくるとなぜ

風邪をひくのでしょうか?

 

体調を崩している方は心や体に緊張が続いています。

治療はこの緊張を和らげる意味があるわけで

治療が進んでくるにつれて心も身体もリラックスしていくのです。

 

興奮状態の交感神経優位状態から

リラックスの副交感神経優位状態へ移行していきます。

 

風邪の多くはウイルスが体に侵入して

引きおこされます。

 

がんと闘うのもリンパ球の仲間ですが

風邪のウイルスと闘うのもリンパ球の仕事です。

 

リンパ球が活性化されるためには

副交感神経が働いたリラックス状態が必要なんです。

 

ですから

緊張した体に治療が施されると心も身体も緩んで副交感神経に移行し

リンパ球が活性化されるためウイルスとの臨戦態勢が整うのです。

 

そのようにみると

私たちが仕事で無理をしたり、遊びすぎたり、あるいは食べ過ぎたり睡眠不足に陥ったりして

自己のコントロールを失って過度に疲労をため込んでいるとき

ウイルスが元の平衡状態に戻す役割を担ってくれていると考えることができます。

 

風邪を引くことによって身体の偏り

つまり筋肉の疲れや内臓の疲れをただし、体のゆがみを正してくれるので

私は風邪に「感謝」するというわけです。

 

風邪を引いたと感じると

「無理をしてしまった、しまった!」という思いと同時に

また「助けてもらった」と感謝するわけです。

 

まさに風邪は「引く」

つまり「ひきこむ」ものなんですね。

 

英語で風邪をひくことを

CATCH   A COLDと言いまして

「キャッチ」するわけですね。

 

私たちは

ウイルや細菌と共生しているということを忘れないようにしたいものです。

 

こちらもご覧ください

臨床実例2 こんな症状にも 風邪の症状

タイトルとURLをコピーしました