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意外に多い寝具と腰痛・肩こりの関係

ベッドに寝そべるネコ

毎日使っている寝具が腰痛や肩こりの原因となっている人は

意外に多いように思います。

ちょっと見直しただけで

症状が激減するかもしれません。

 

日々の診療で「朝起きがけに腰が痛む人はまず寝具を疑ってみましょう」とお話ししてもピンとくる人は少ないのですが、寝具は腰痛や肩凝りの一因です。

寝具が不適切なために腰の痛みで突然、深夜に目が覚める方がおられました。寝返りを打った時に痛みで目が覚める人もいます。朝起きがけに寝る前より、腰痛や肩こりを感じる人もいます。そして、布団から起き上がる際に痛みを感じているかもしれません。

以上のように自分も同じだと感じたなら寝具を疑ってみましょう。

起きて洗顔したり、食事をしたり、動いているうちに痛みがいつの間にか気にならなくなったり、消えてしまっているようなら、寝ている時の姿勢に多大な影響を与えている寝具は、ますます疑わしいということになりますね。

 

それでも

寝具を変えてすぐに出た痛みなら、これが合わないとわかりますが、

「これまで痛くなかったから寝具は関係ないんじゃない?」とピンとこない方や半信半疑の方も多いかもしれません。

 

そうなんです

 

何に着け習慣化されている自分の行動を見直すということは、なかなか難しいことではあります。

でも習慣化されていることこそ意識化しずらい、気づきにくいということは間違いありません。無意識なわけですから。

 

何らかの健康問題を抱えているとき

自分の習慣化されている意識・無意識の癖や行動を見直すことが大切なんですがほとんどの方が意識されていないのです。

 

以上のことを踏まえ上で「これまで問題がなかったのでこれからも大丈夫!」という視点から「問題があるとしたら何が変化しているのか?」という視点で見ていきましょう。

寝具との相性がこれまでとは変化している可能性もあります。

人間は一般的に特別なイベントがなくても年を重ねるごとに柔軟性が低下していくことは避けられません。

開腹手術や転倒などでケガがあるとなおのこと柔軟性が失われていきます。慢性的に胃痛があるだけでも姿勢が崩れて固まっていきます。

ペットと同じ寝具で寝ている方も体が硬くなる要因です。

また、寝具も身体と同様に経年変化していきます。使えば使うほどへたっていくわけです。綿でも高反発でもスプリングでも。

 

あなたは寝具何年使っていますか?

思い出せない?

買い替え時かもしれませんね。

 

体重の変化も寝具との相性を変えてしまう要因となりえます。

腰痛が出てきたのは運動をやめてからではないですか?

ケガや病後に活動動量が極端に減っていないでしょうか?

退職と同時にほとんど歩いていない、家の中でごろごろしていることが多い、趣味のバイクを手放してからほとんど出不精になったしまったとか・・・・。

筋肉がかなり落ちている可能性がありますね。脂肪が増えているかもしれません。そして姿勢がくずれているかもしれません。

または運動をやめた上に座っての細かい作業が増えていませんか?

もともと運動はしていなくてもビーズや裁縫など細かい作業、読書に夢中になって腰や背中が丸まっていませんか?

ガラケーからスマホに変えてゲームにはまったりして悪い姿勢で使用する時間が長くなっていませんか?

ベッドに横になりながら操作していませんか?

こういう方とても多いのですが、このような変化にご本人は気が付いていません。

自分の様々な変化、寝具の変化によって、これまでの状況は以前とは大きく異なっている可能性があることを意識していただければと思います。

しつこいようですがこのような変化を私たちはほとんど自覚していないものです。

 

さらに私たちは実際の「静的な姿勢」や「動的な姿勢」と自分が認識しているそれらとの姿勢の間には大きなギャップがあります。

 

例えば女性に多い危険な座り方として「横座り」があります。

 

腰痛はもちろん肩こり、ひざ痛、股関節などを様々なトラブルを引き起越す原因になっています。花柳界では横座りは「膝を痛める」ということが語り継がれており、絶対にそのような姿勢はとらないそうです。芸者さんはあぐらでお化粧をするそうです。

私が実際に横座りの姿勢をとって、横座りの癖のある方に背骨に注目して見ていただくと、一応に「あら~本当ですねぇ」と体のゆがみの大きさに納得され頷かれます。

 

そこで自分がイメージしている姿勢と実際の姿勢のギャップを自覚していただいたうえで正しい姿勢に導いていくことが私の仕事であります。

ここまでお話が進んできますと寝具の問題は寝具だけの問題にとどまらず普段の姿勢とも関係してくることをご理解いただけると思います。

起きている生活の中に腰痛を引き起こす要因があるだけでなく、さらに寝具が不適切だとすれば痛みを避けることは困難ですね。

 

では以下のことをチェックしてみてください。

  1. 寝具の上で腰が沈んで感じませんか?
  2. 寝返りが打ちにくくありませんか?
  3. 朝、目覚めが悪くありませんか?
  4. 眠りが浅いと感じていませんか?
  5. 朝、疲れが抜けていますか?
  6. 朝、だるさを感じていませんか?
  7. 寝具を何年使っていますか?
  8. 運転中、その後に腰が痛くはありませんか?
  9. ペットと一緒に寝ていませんか?
  10. 目覚めたときに腰が固まって感じませんか?
  11. 布団から出てすぐに自然な姿勢で歩けますか?

 

思い当たる点がある方は布団やベッドのスプリングなどが

自分の体にとって固すぎるか?もしくは柔らかすぎる?可能性があります。

または枕が高すぎるかもしれません。頸椎が原因となって腰が痛くなることもあります。

 

寝具が自分にとって固すぎるよりは

柔らかすぎて腰痛を発症している方は多いと思います。

 

しかし柔らかすぎるために腰にトラブルを起こしている方の多くが

自分の寝具は固めであると信じておられました。

 

柔らかすぎる方は

敷き布団の下にマットレスを敷いている

敷き布団を2枚重ねて寝ている

通常の敷き布団よりふかふかで沈む感じがある

ベッドのマットレスの上に綿の敷き布団を敷いている

ベッドのマットレスの上に低反発や高反発の敷布団を敷いている

敷布団が劣化してヘタっている

 

などの要因があげられますが

すべて実際の例です。

このような方結構おられるんじゃないですか?

 

「でも痛くない」というあなた。

これからも痛くないという保証はありませんよ。

見直してほしいと思います。

 

さて、寝具があなたに遭っているかどうかのチェック法は簡単です。

マットレスを外して寝てみる

敷布団1枚で寝てみる

ベッドのマットレスがへタっている方は、床や畳の上に敷き布団を敷いて寝てみてください

 

固いと感じる方は

毛布を敷き布団の下に敷いてみるとか

キャンプで使う片面が銀色のマットを使ってみてください。

 

キャンプ用のマットはほとんど沈まないので

寝具にもう少し弾力性が欲しいなと感じている人にも試していただきたいと思います。

とても断熱効果が高いので冬季はとても暖かくて感激ものです。

 

寝具がヘタっているかどうかは

頭と足を逆転して寝てみてください。いつもと違う感覚があれば要注意です。変形している可能性がありますよ。

 

というわけでご自分の寝具をチェックしてみてびっくりされる方は少なくないでしょう。

痛みがなくなった

体が軽くなった

目覚めがよい

・・・

「こんなベッドに寝ていたとは恐ろしい!」といってベッドを廃棄された方もおられます。

 

病院の入院中に腰痛を訴える方のお話はよく耳にします。やはりベッドが原因の一つとなっている方が多いでしょう。

対策としては

軟らかいベッドの場合、仰向けに寝たとき腰周辺の部分に、バスタオルをベッドに対して直角に敷いてみてください。腰の沈む量を加減できます。1枚または2枚で十分に腰痛が軽減されると思います。旅先でも活用できますね。

そして、くれぐれもベッドに腰掛けて本を読んだり、ものを食べたりと用を足さないでください。

骨盤が後方に倒れると上体が後方に丸くなって腰痛や肩こりの原因になりますし、その姿勢だと血流が抑制されて病気の回復を妨げます。

お見舞い客用に備えてある丸椅子を壁面において壁面を背もたれとして座るといいです。もちろん骨盤は立てた状態で座るという原則をお忘れずに。

 

腰痛や肩こりは一生付き合っていくものだと考えている方も少なくないようですが

そんなことはないと思います。

 

正しい体の使い方、自分に合った寝具はとても重要です。

 

それでも解決されないというあなたは正しい姿勢を勘違いされているかもしれません。

または筋骨格系に何らかのトラブルがある可能性があります。

内臓機能の低下が隠れているかもしれません。

 

筋骨格系のアンバランス、自律神経系のアンバランスの調整に

効果的な時計台カイロププラクティックのケアをお勧めいたします。

 

腰痛の実例を載せています。こちらもご覧ください。

臨床実例1 腰

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